2008年10月 のアーカイブ

日程くん

2008年10月30日 木曜日

サッカーのJリーグももう大詰めとなってまいりました(サッカーに興味がない方にはどうでもいい話ですが・・・)。今現在上位5チームが勝ち点3の間にいて混戦模様ですね。

さて、このJリーグの年間対戦スケジュールを作成したのが表題の「日程くん」(「日程くん」でググるとたくさん出てきます)。これのベースとなったパッケージは、あのアイログの制約論理のプログラミングツールだそうです(ルールエンジンとはちょっと違いますが・・・)。

J リーグがアイログの最適化技術で対戦スケジュールの割り当て業務を効率化(プレスリリース)

今年春の話題で恐縮ですが、何で思い出したかというと、Drools 5の中に、Drools Solverというのを発見したからなのですね。ソルバーと言えば、何らかのスケジューリングをするときに必要な制約を書いて(最)適解を求めるツール。上の日程くんも一種のソルバーです。生産計画やSCMなどでもよく使われるようになり(特にコンピュータの性能が飛躍的にあがってきたここ何年か)、ずいぶん一般化してきました。

前々から制約論理系のオープンソースツールはあったのですが、今回Droolsの1モジュールとしてSolverが入ったことで、ちょっとまた試してみようかという気になっています。まあ、ソフトウェアとしてまだ安定していないようですがね。

JESSルールエンジン

2008年10月27日 月曜日

JESSと言えばJavaによるルールエンジンの草分けであり、もっとも有名なうちの一つでしょう。今でもバリバリの現役・・・???
と思って先日ネットを調べていたらこんなニュースリリースがありました。

JESSがUSA海軍の次期ミサイル駆逐艦に採用される。

どうも、次期ミサイル駆逐艦の制御や警報装置などに組み込まれるようです。

JESSは、CLIPS(CLIPS超入門も参照)のシンタックスを受け継いだLispライクな言語を持つルールベースエンジン。Javaが生まれて間もないころすでに最初の版が存在していた歴史ある言語です。個人的には、Lispライクなシンタックス(→実はJava風のシンタックスよりも好き)を持っており、Javaともうまくインターフェースがとれているので結構好きなのですが、ライセンスがCLIPSやDroolsと比べるとオープンでなくなかなかちょっと試す以上のことまではできていません。

ところで、JESSは歴史のあるルールエンジンだけあって、JESS IN ACTIONというちゃんとした成書があります。この本にはJESSの入門から比較的まとまったJESSアプリケーションプログラムのことまでが記載されており、(JESSによる)ルールベースを本できちんと学びたいという方にはこの本はなかなかよいのではないかとおもいます。(その点Droolsは、若くて発展途上なのできちんとした本がありません。実はアマゾンで1冊だけ”Pro Drools・・・”という洋書を見つけたのですが、発売後すぐ品切れになってしまいました。)

JESS IN ACTIONは今、ちょっとamazonで調べたところ品切れになっているようですね。

第5世代コンピュータ

2008年10月27日 月曜日

先週DroolsのブログOctober Rules Fest (day 1) and the upcoming RuleML conferenceという記事を読みました。海の向こうでOctober Rules Festというのがあったようなのですが、そのいくつかのセッションの題名を見て懐かしくなってしまいました。Re-architecting 「CLIPS」などと言うのもなかなかに懐かしかったのですが、それ以上にReviving the Japanese Fifth Generation Project’s Dream: Building the Ultimate Rule-processing Engineという題名を見て、少しばかりの懐かしさと感慨に浸ってしまいました。よみがえる日本の第5世代コンピュータの夢・・・第5世代コンピュータ・・・まあ、Wikipediaを見る(一般的な評価でも)と結構ひどい言われようですが、プロジェクトが始まってちょっとしたころに大学に入った私としては、ある種の憧憬ににた感情も持っていたのですね。

日本の第5世代コンピュータプロジェクト自体は失敗したという評価ですが、このプロジェクトに刺激されて欧米で類似プロジェクトが立ち上げられたところを見ると、世界の人工知能の研究・応用に大きな刺激を与えたという意味では成果があったのではないでしょうか。もともとフランスの会社であるILOGは、この時期にヨーロッパで立ち上がったESPRIT(European Strategic Program of Research in Information Technology)プロジェクトからけっこう恩恵を受けていましたよね。

さて、今のコンピュータのパフォーマンスはあのころとは比べものにならないほど速いものになりました。「夢」は「夢」であったあのころから比べ、その「夢」は、今ではもう少し実現に近づいてきたのではないでしょうか。

BPM、SOA そして BRM(続き)

2008年10月23日 木曜日

企業の基幹システムのルーツ・・・それこそ汎用機の創世期~全盛期とも言える数十年前・・・は、多くの企業で(たぶん)会計関連のシステムだったのではないでしょうか。月末月初の締めの時期になると人海戦術でそろばんをはじきながら月報を作ったり・・・。人が手を動かす計算の嵐なので比較的計算機に乗せやすかったのかなとおもいます。

そのうちに(もしくは同時並行的に)販売管理や生産管理などのシステムができて、(「サイロ」システムがたくさんできて)その間のデータ交換を人が手で橋渡ししたり、データを変換したり・・・実はちょっと前(といっても20年近く前)までは、「サイロ」システム間のデータのやりとりは今とは比べ物にならないくらい面倒でした。TCP/IPなどの今日のインターネット系のプロトコルは、それほど一般的でなくて、IBMだとSNA、富士通だとFNA、一方でNetWareがあったり・・・。そうこうしているうちにインターネットが盛んになってきてTCP/IPベースのプロトコルが標準となり、一方でXMLが表れシステム相互のデータ交換に対する敷居がさがってきて、システム的にはEAIひいてはBPMにつながっていったのでしょう。

さてさて、ふだん会社での仕事と言われるものを考えると、人と人とのコミュニケーションだったり、アイデアを出したり、資料の調査をしたり、手順にしたがってひたすらに手を動かして結果を出したり、その中でなんらかの判断基準で意志決定をしたりとさまざまなものが思い浮かびます。

BPM、SOA、BRMとは、非常に大雑把でアナロジカルな言い方ですが、ひたすら手を動かす個々の作業がSOAのサービスにあたり、それぞれをつなげる手順がBPMで、さらにその中の業務的な意志決定がBRMにあたると言えるのではないでしょうか。そう考えるとBPM、SOAだけでなくBRMももっと広範に応用されても良いような気がします。

(・・・と、今日は少々我田引水でしたね。前置きもあまり関係ないし^^;)

BPM、SOA そして BRM

2008年10月21日 火曜日

最近は、BRMSの周辺がいろいろ騒がしいですね。ちょっと前になりますが、

IBMがILOGを買収。
(IBM ILOG社の買収計画を発表 – Japan
アイログ【IBM、ILOG社の買収計画を発表】)

したり・・・。特にBPM、SOAの枠組みの中のひとつの重要なパートとしてBRMが位置づけられるようになってきたのが最近の流れ。BPMが一般的になり適用事例が増えてくるにつれ、意思決定のルールをすべてプロセスフローに組み込んでしまうとフローが非常に煩雑になってしまうという認識が広まり、意思決定のルールはルールとして切り分けて管理したいという要望が強くなってきたということなのでしょう。

もっともBPMとBRMとの関係は前々から・・・たとえば昨年、日本ではBPMツールの草分けARISの中に、Corticonが組み込まれるようになったり(IDSシェアー・ジャパン、ARIS Business Rules Designer を発表)・・・あり、上に挙げたような認識は前々からありましたが、それが現実のものとして受け取られるようになってきたのが昨今ということでしょうか。