第5世代コンピュータ

先週DroolsのブログOctober Rules Fest (day 1) and the upcoming RuleML conferenceという記事を読みました。海の向こうでOctober Rules Festというのがあったようなのですが、そのいくつかのセッションの題名を見て懐かしくなってしまいました。Re-architecting 「CLIPS」などと言うのもなかなかに懐かしかったのですが、それ以上にReviving the Japanese Fifth Generation Project’s Dream: Building the Ultimate Rule-processing Engineという題名を見て、少しばかりの懐かしさと感慨に浸ってしまいました。よみがえる日本の第5世代コンピュータの夢・・・第5世代コンピュータ・・・まあ、Wikipediaを見る(一般的な評価でも)と結構ひどい言われようですが、プロジェクトが始まってちょっとしたころに大学に入った私としては、ある種の憧憬にも似た感情も持っていたのですね。

日本の第5世代コンピュータプロジェクト自体は失敗したという評価ですが、このプロジェクトに刺激されて欧米で類似プロジェクトが立ち上げられたところを見ると、世界の人工知能の研究・応用に大きな刺激を与えたという意味では成果があったのではないでしょうか。もともとフランスの会社であるILOGは、この時期にヨーロッパで立ち上がったESPRIT(European Strategic Program of Research in Information Technology)プロジェクトからけっこう恩恵を受けていましたよね。

さて、今のコンピュータのパフォーマンスはあのころとは比べものにならないほど速いものになりました。「夢」は「夢」であったあのころから比べ、その「夢」は、今ではもう少し実現に近づいてきたのではないでしょうか。

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