経営、IT、ビッグデータ

データイメージ世の中ビッグデータ…ということで、時流にのせられているようでちょっと抵抗もあるのですが、も一つビッグデータの話を。先日、日経朝刊に

ビッグデータ活用の条件 ITと経営の融合が鍵に

という記事が載りました。

趣旨は、Web上に存在する膨大なデータに車の運行状況や携帯電話の位置情報などのデータが加わって、新たなビジネスチャンスが生まれつつある。Webのデータのみで言えば、GoogleやFacebookなどデータのもとを押さえている企業などの独り勝ちの傾向がある。しかし、それにセンサーデータなどの個々人のより深い行動データが得られる場合、さまざまな収益モデルを得られる可能性があり、モバイルや電子マネーの先進国である日本は、この分野でまだまだリードする余地がある…ということ。

一方、従来から現在にかけて、企業におけるIT利用は、日本では基幹系(販売、会計、生産等々)などの業務効率化中心のものであり、米国ではより経営に近い攻めの部分で使われている状況。これがビッグデータの登場で日本でも経営の攻めの部分にITが使われるように変わってくるのでは。

ただ、そのためには経営の視点でのITの利用を推進していかなくてはならず、

・個人情報の扱いを柔軟に適用
・ITと経営の視点をもった人材の育成

といったことが今後重要になってくるだろうとのこと。

そりゃまあそうだよね・・・という気もしなくもないですが、確かに、今ある企業システムを見てみると、まだまだコンピュータの潜在能力を活かしきれていないように思います。前にもこのブログに書きましたが、今現在の企業システムは大部分が「電子大福帳」以上のものではなく、「電脳」には至っていないのではないかと。

もっとも今までの通常のシステム開発 - システムのユーザから要件をヒアリングし、それに基づいて設計をし、実装・テストをし、稼働 - の手法によれば、なかなか現行の作業の効率化という視点以上の要件は出づらく「電子大福帳」システムが蔓延するというのも当然と言えば当然かもしれません。

おそらく今後は、より経営に近い戦略に立ち戻って要求を開発していく「要求開発」などといった方法論が重要になっていくのではないでしょうか。

(ちなみに少々我田引水的ではありますがビジネスルールによるシステム開発方法論「ビジネスルールアプローチ」は、戦略からビジネスルールによる実装までトレースが明確にできるというところがひとつの肝でありまして、こういった「要求開発」などとは親和性が高いと思っています。)

ところで、上の日経の記事は日本はセンサーデータに強いという論調ではありましたが、

ビッグデータを支える「センサー」に落とし穴、今こそ知恵絞る時

とか IoT(Internet of Things) に関する日本語の情報の少なさを見るに、あまり楽観視はできないと思いますが。

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