ずいぶんと間があいてしまいましたが、今日は、ちょっと前に読んだBPM、SOAに関する概説書が思いのほかおもしろかったのでその紹介。
その書「BPMがビジネスを変える」は、日本語で読めるようなBPMの本はないかと探していたときに(→実は思ったよりも少ない)、BPMNなどの本と一緒に手に入れた本です。まあ軽く読めそうですし、たまには概説書を読むのも悪くはないか・・・と、あまり期待はせず(失礼!)読み始めたところ、これが意外にもおもしろく読めました。
概説書というと、大抵その言葉の解説+背景の説明ちょっとくらいで、ひととおりさっと読んでおしまいというのが多いのですが、この本はBPMの単なる概説書というよりも、(BPMを中心においてはいますが)BPMに限らない企業のIT化に関しての鳥瞰図を与える書と言った方が適切でしょう。企業のIT化というと、SOA、SCM、CRM、ERP・・・といったIT系バズワードが浮かび、この本もご多分にもれずそういった単語がそこかしこに見られます(→ちなみに若干前の出版なので「クラウド」という言葉は出てきません)。が、この本ではそういったバズワードが単なるバズワードではなくIT化の視点から適切に位置づけられて説明されているのでバズワードに食傷気味の方もいちいち納得させられるかもしれません。
普段、実装をメインにやっておられるエンジニアの方も、業務を中心に見るビジネスアナリストの方も、企業のIT化を考えるベースとして本書を読むと結構おもしろく読めるのではないでしょうか。
(ちなみにアマゾンをみてみると、今ユーズドしか手に入らないようです・・・残念)
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